リファレンスチェックについて
こんにちは!
あるよでインターンをしております葛城です。
今回のトピックは、リファレンスチェックについてです。
以前のブログで少し触れた題材ですが、詳しく調べてみたいと思いこちらのトピックを選択しました。
リファレンスチェックとは
まず、リファレンスチェックとは英語で「Reference check」身元照会という意味です。
候補者の前職での実績や勤務状況に偽りがないかを前職の人に確認をする調査のことを指します。従来から外資系企業の中途採用においてよく行われていましたが、最近はリファレンスチェックの有用性が注目され日系企業でも実施する例が増えています。
リファレンスチェックと似たものとして前職調査というものがありますがこれは前職での企業に経歴詐欺や金銭的トラブルがないか確認する調査であり、リファレンスチェックは実績、働きぶり、コミュニケーションの状況など主にスキル面に関する聞き取り調査を行うものです。候補者の言葉だけでなく、第三者に今までの仕事内容や人柄を確認することで書類や面接時の姿と実際の姿とのギャップを減らし、採用リスクを低減させるのが主な目的です。
実施するタイミングについては書類選考時から内定までの間と企業によって様々ですが、一般的には内定前の最終チェックとして行われます。
リファレンスチェックを行う方法は企業によって異なりますが主には採用担当者または転職エージェントやリファレンスチェックサービスなどの第三者機関です。
方法としては
・リファレンスチェックサービスの利用
・企業が実施
・興信所の利用
の3パターンありますが、今回は主にリファレンスチェックサービスについて深堀したいと思います。
まず、リファレンスチェックサービスを3つご紹介します。
初期費用 | 利用料 | 回答率 | 特徴 | |
back check | 要問合せ | 要問合せ | ◎ 90%以上 | オンライン完結 |
MiKiWaMe Point | ◎ 0円 | 〇 11,000円+880円~ | ◎ 90%以上 | オンライン完結反社チェック有 |
ASHIATO | × 220,000円 | × 33,000円/人 | ◎ 90%以上 | 振り返りMTGや採用のコンサルの実施 |
上記のリファレンスチェックサービスは、すべて返答期日が3営業日と短期間で回答を得ることができます。
サービス利用の具体的な流れは以下の5ステップになります。
- 企業が候補者にリファレンスチェックの説明をし承諾を得る
- 候補者が推薦者に説明をし同意を得る。
- ヒアリング項目を設定し、候補者が推薦者へ回答を依頼する
- 推薦者が回答する。
- 企業がレポートを確認する。
候補者の前職の企業がリファレンスチェックに理解がなかったり、個人情報への認識が厳しかったりして協力が得られないケースもあります。候補者の同意を得たうえで行うものです。同意なく実施すると個人情報保護法違法となるので注意しましょう。
リファレンスチェックを行うメリット
- 入社後のミスマッチを防ぐことができる
候補者の情報を細かく知ることで自社の求める人材像と本当にマッチしているのか正しく判断することができます。また、入社してみたら自分の力を発揮できないという候補者からしたミスマッチが発生した場合、早期退職のリスクも上がってしまいます。
- 面接で確認できなかった人柄や働き方が確認できる
チームで働く際のポジションや社内での人柄、面接だけでは不足している情報を得ることができます。
- 応募者にとって不利な情報を客観的な意見から知ることができる。
例えば休職期間の有無、書類や面接だけでは知りえなかったことを知るタイミングとなります。
次にリファレンスチェックサービスの利用でヒアリングできる内容をいくつかご紹介します。
(以下back checkリファレンスチェックサービスの実際の質問例より)
- 勤務状況について
在籍期間の確認や実績などの書類や面接の内容に虚偽がないかの確認をする。
- 実績・スキルについて
第三者だからこそ知る長所・短所やマネジメント能力などを確認する。
入社後に求めていたスキルが不足していたというミスマッチの軽減が目的となる。
- 対人関係・コミュニケーションについて
コミュニケーション能力やどのような性格かを第三者に確認することで、面接の時間では分からない人物像を知ることができ、企業のカルチャーとマッチするか確認をする。
履歴書や候補者との面接から知ることができる情報には限りがあるため、周囲との関係性をどう構築していたのかやどういうときに活躍していたか等、関わっていた第三者の視点から実際の働きぶりや人物像を聞くことができるのはとても貴重です。勤務態度や人柄に関する質問はもちろんですが、職務能力や実績について面接で聞いていたものとのギャップを減らせるような答えが得られるとよいですね!
リファレンスチェックサービスを導入している企業
- Rakuten
- PayPay
- サイバーエージェント
- メルカリ
- マネーフォワード
- SmartHR
- スマートキャンプ
- Caster
など多くの企業で導入が進んでいます。
まとめ
人材不足となっている現在、中途採用が盛んにおこなわれていますが、採用後の早期離職は避けたいですよね。早期退職の要因の一つが価値観のミスマッチです。このミスマッチによる早期離職を防ぐ手段として導入されているのがリファレンスチェックになります。
求める人材像とのミスマッチだけでなく、経歴や実績の詐称を見抜くこと、候補者の素顔をより深く理解することができる機会となります。
リファレンスチェックを適切に効率よく実施できるよう、ぜひ参考にしてみてください!
この記事に記載の情報は2022年11月17日時点のものです。
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