エンジニアの採用スライド
はじめに
こんにちは!株式会社あるよで内定者インターンをしている鶴です。
今回はエンジニア採用時に使用するスライドについて書いていこうと思います。
調べ方
今回はSpeaker Deckで「エンジニア」で検索をして出てきた採用スライド、約20社ほどに目を通しました。誰もが知っている有名企業から従業員数100人台の企業まで幅広く見て共通点や規模による違いも見えてきたため、その内容を共有していきます。エンジニア採用のスライド作成に役立てば幸いです。
転職希望者が求めること
スライドの内容を共有する前に、エンジニアの転職理由についてです。
実際に転職希望者がどんな理由で転職に踏み切るのかを理解し、その内容を採用スライドに盛り込むことで転職希望者に効率的にアプローチすることができます。
順位 | 前年度 | 転職理由 | 割合 | 前年度比 |
1位 | 2位 | 会社の将来性が不安 | 11.60% | 0.1pt |
2位 | 1位 | ほかにやりたい仕事がある | 11.40% | -0.6pt |
3位 | 4位 | 業界の先行きが不安 | 11.10% | 2.1pt |
4位 | 3位 | 給与に不満がある | 8.80% | -0.9pt |
5位 | 5位 | 残業が多い/休日が少ない | 5.90% | -1.1pt |
6位 | 6位 | 市場価値を上げたい | 5.50% | 0.8pt |
7位 | 9位 | 顧客のためになる仕事がしたい | 3.50% | 0.2pt |
8位 | 8位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 3.50% | 0.0pt |
9位 | 7位 | 会社の評価方法に不満がある | 3.40% | -0.2pt |
10位 | 13位 | U・Iターンしたい | 3.20% | 0.4pt |
各社が共通して提供していた情報
最初に全てのスライドに入っていた内容です。
①会社概要・自社製品について
当然ではありますが、これはどの企業にも入っています。これから入社するかもしれない会社がどのような会社なのか、どんな製品・サービスを提供しているのかを知らないと、転職者も安心して転職活動ができません。必須の内容と言えるでしょう。
②開発環境・開発体制
技術スタックやチーム制度、開発の流れなどが自分に合っているかは、エンジニアにとって最も大事な内容ではないでしょうか。この各企業の開発方針やスタンスと転職者が希望するものが合わないと、選考に進み転職したとしても短期の離職に繋がる可能性が高いです。①と同じく必須項目と言えます。
比較的多かった内容
次に全体の半分〜8割程度に入っていた内容です。
①ミッション・ビジョン・バリュー
MVVと呼ばれるこの3つ。会社のMVVと従業員の思いが乖離していると従業員の退職に繋がりかねません。事前にMVVを明確にしておくことで、これに共感してくれる人材にリーチすることができます。
②福利厚生・働き方
これは他企業と差別化できる内容です。優秀な人材を確保するために独特な福利厚生でアピールする企業が多い印象でした。例えば、業務上必要なデバイスを各自で自由に購入できる制度や、一定年数勤続するともらえる長期休暇などがあります。また近年は、リモートワークやフレックスタイム制など様々な働き方を選べる時代です。ここもエンジニアに対してのアピールポイントとなるため、多くの企業のスライドにある内容でした。
③オフィスの写真・社風
実際に働くことになったらどんなオフィスで働くのか、またどんな社風で働けるのか事前知識として知っておきたい内容です。社風については、エンジニアにアンケートをとってその結果を共有している企業もありました。
比較的少なかった内容
次は全体の2割〜半分程度に入っていた内容です。
①選考フロー・採用情報
選考フローなどはこれから転職活動をするのに知っておく必要がある内容なので、全ての会社に入ってなかったのが意外でした。会社の採用ページには書いてあるのでそちらで対応しているか、別のスライドを用意しているのかもしれません。
②評価制度
これは従業員数が100人~200人の会社に多い内容でした。転職理由ランキングの第4位「給与に不満がある」、第9位「会社の評価方法に不満がある」に関わります。評価制度を明確にしておくことで、昇進・昇給・評価に対する不安感が軽減されるでしょう。
③役員・エンジニア紹介
これは規模感によって違いが出ています。規模が大きい企業には役員紹介が多く、逆に規模が小さい企業ではエンジニア紹介が多かったです。後者では人間関係がより密接になるため、どんなエンジニアがいるかは転職者にとって良い内容だと考えられます。
一部の企業にしかなかった内容
マネタイズ・業界の流れ
小規模な企業にある内容でした。これは転職理由ランキングの第1位「会社の将来性が不安」、第3位の「業界の先行きが不安」に関わっています。どんな業界の流れを受けて、自社サービスでどうマネタイズしているのか。書いておくと転職者に安心感を与えられるでしょう。
まとめ
エンジニア採用のスライドには、①会社概要・自社製品の説明、②開発環境・体制が必ず入っているということがわかりました。多くの会社で優秀な人材を争っている中で、各会社の強みに合わせて残りの内容を決め、エンジニアに対して適切にアプローチしていく必要があります。
参照した企業の採用スライド
BASE株式会社 https://speakerdeck.com/base/for-engineers
freee株式会社 https://speakerdeck.com/freee/10fen-dewakarufreee-enziniaxiang-kehui-she-shuo-ming-zi-liao
株式会社ミラティブ https://speakerdeck.com/hr_team/engineers-handbook
サイボウズ株式会社 https://speakerdeck.com/cybozuinsideout/cybozu-engineer-recruit
Ubie株式会社 https://speakerdeck.com/ubie/about-ubie-software-engineer
ヤフー株式会社 https://speakerdeck.com/yahoorecruitment/yokuwakaruyahufalseenzinia
atama plus株式会社 https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus-engineer
note株式会社 https://speakerdeck.com/noteinc/noteshe-enziniaxiang-ke-hui-she-shao-jie-zi-liao
株式会社ベーシック https://speakerdeck.com/basicinc/engineer
株式会社ココナラ https://speakerdeck.com/coconala_hr/coconala-company-profile-for-engineer
ユアマイスター株式会社 https://speakerdeck.com/yourmystar/engineer
株式会社マイベスト https://speakerdeck.com/mybestinc/enziniadezainaxiang-kehui-she-shao-jie-zi-liao
STORES株式会社 https://speakerdeck.com/heyinc/hey-book-for-engineers
Micoworks株式会社 https://speakerdeck.com/micoworks/enziniaxiang-ke-micoworkszhu-shi-hui-she-hui-she-shuo-ming-zi-liao
株式会社オールアバウト https://speakerdeck.com/allabout_hr/zhu-shi-hui-she-oruabauto-hui-she-shuo-ming-zi-liao-for-enzinia
株式会社リンクアンドモチベーション https://speakerdeck.com/lmi/introduction-to-link-and-motivation-for-software-engineers
akippa株式会社 https://speakerdeck.com/akippa/for-engineers
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